どんな現場だったのか
まずは、Bさんが働いた現場の概要を紹介します。屋外で行われたアイドルのライブ会場に設置された救護室での仕事で、勤務時間は9:30~20:00でした。拘束時間はやや長めですね。とはいえ、体調不良者が来ない時間はやることがありません。そのため、体力的にかなり楽だったそうですよ。
給料については、日当1万3,000円+17時以降の時給で、大体1万8,000円でした。時給換算で考えればそこまで高くないかもしれませんが、仕事内容からすれば割がいいと感じたそうです。
当日の流れ
当日はまず、担当者に連絡してイベントスタッフと合流します。その後、救護室に案内され、イベント開始後は訪れた患者の対応をしていくといった感じです。当日はイベントナースが2人体制だったこともあり、全部自分で判断しなくてはならないといった状況ではありませんでした。これが、Bさんにとっては安心感につながったそうです。
その日は小雨が降る中でライブが行われ、気温が低めだったこともあり、貧血症状を訴える人が多かったそうですよ。立てない状態の人もいたので、横になってしばらく休んでもらうといったこともありました。また、アルコールを販売していたので、酔っぱらいながら友人に連れられて救護室に来る人もいたそうです。アルコールを飲んでいる人の対応をする時は、嘔吐物で窒息しないように注意しなければなりません。その人には結局、友人を経由して迎えに来てもらうように手配し、ライブ終了後に帰ってもらったそうです。
その他だと、靴擦れや切り傷ができたので絆創膏が欲しいと来る人もいたとか。その場合は患部を確認して消毒するなどの簡単な処置で済みます。その日は気温が低めだったので、熱中症の患者はいなかったそうですよ。当日はトータルで15人ほどの人が救護室に訪れました。イベント終了後、それぞれの患者の情報を記載し、派遣会社へ提出して仕事は終わりです。
用意されていた物品
救護室にはイベントの主催者が用意した物品があります。熱中症対策として置かれているのは、スポーツドリンクや経口補水液、冷却シートなどですね。血圧計などの一般的な救護物品もあったそうですよ。他には、派遣会社から救護バッグが支給されます。この救護バッグをイベント当日に持参し、状況に応じて必要な物品を使用することになります。救護バッグの中には、絆創膏や消毒液、体温計などの物品が入っていますよ。
やってみての感想
救護室の中でもライブを見ることができたので、体調不良者がいない時間帯はお客さんと同じように楽しみながら過ごせたそうです。業務については、2人体制だったとはいえ自分で判断して対応する力が必要だと感じたとのことです。