イベントナースって何?
イベントナースとは、スポーツ大会やアーティストのコンサートなどのイベントに帯同する看護師のことです。イベントを開催している期間が雇用期間となり、雇用形態としては派遣がメインですね。雇用主はイベントを主催する運営会社です。パート・アルバイト雇用ではなく、派遣会社を通じて依頼されるケースが一般的ですよ。そのため、イベントナースの仕事を探すなら派遣の求人を扱っているサービスを利用する必要がありますね。
なお、イベントナースの給料は日当で計算されます。地域によって差はありますが、1万円前後が相場ですね。基本的には8時間労働ですが、これもイベントの内容によって左右されるでしょう。
どんな仕事をするの?
基本的に、イベント会場に設置されている救護室での対応を任されることになります。イベントの規模にもよりますが、少人数で構成されており、高度な医療処置はできない環境であることがほとんどでしょう。患者が救護室に訪れた際に適切に対応するためには、情報収集と準備が必要になります。自分が派遣されるイベントで起こり得る病気や事故などを事前に予測しておくと、スムーズに対応することができますよ。万が一の時にはAEDを使用する場合もあります。そのため、AEDが設置されている場所も確認しておくといいですね。救護が必要な患者がいる場所に駆けつけるケースも考えられます。そのため、イベント会場全体の構造も頭に入れておきましょう。災害時と同じように、どこで何が行われており、どれくらいの人がいるのかを把握することが大切ですね。
救護室に訪れる人の症状は様々です。熱や頭痛、貧血などの体調不良に対しては内科的処置が必要になります。その際には、既往歴や内服薬の確認もしなければなりません。捻挫などの怪我には外科的処置が必要になりますね。同伴者がいる場合は、急変時の状況の聞き取りも行います。重症だった場合は、搬送するかどうかの判断も必要になってきますよ。また、野外のイベントの場合は季節によっても対応する内容が変わってきます。例えば、夏の野外イベントだと熱中症や脱水症状の人が多くなりますよ。
託児所が設けられているイベントの場合は、子どもの介助を行うことになります。イベントによっては、介助よりも子どもの遊び相手となることがメインになるケースもありますよ。この場合、看護師だけでなく保育士と一緒に仕事をします。万が一の時は看護師が対応するので、子どもに起こり得る症状やその際の対処法、応急処置などの知識が必要になってきますよ。